私の大好きな試合、RIZIN.25の斎藤裕選手と朝倉未来選手の試合を振り返ってみようと思います。
- 1.【試合前】 RIZIN.25の斎藤裕 vs 朝倉未来
- 2.【実際の試合】 RIZIN.25の斎藤裕 vs 朝倉未来
- 2.1. 斎藤選手がカウンターに合わせる
- 2.2. 朝倉選手の三日月蹴りが入ったかも
- 2.3. 朝倉選手の蹴りがもろに股間に入る
- 2.4. 斎藤選手のテイクダウン失敗
- 2.5. 斎藤選手のコーナーへの押し込み(1R終了)
- 2.6. 斎藤選手の蹴りが朝倉選手の股間に入る
- 2.7. 斎藤選手の連打からのハイキックからの連打
- 2.8. 斎藤選手がテイクダウンを決める
- 2.9. 朝倉選手が場外退避とロープ掴みで警告をもらう
- 2.10. 斎藤選手の強烈なミドルキックが出る
- 2.11. 斎藤選手のカウンターが決まる
- 2.12. 朝倉選手のカウンターが入ってる?
- 2.13. 斎藤選手のミドルキックが脇腹にめり込む
- 2.14. 斎藤選手が2度目のテイクダウンに成功
- 2.15. 斎藤選手のミドルキックがまたしても炸裂
- 2.16. 朝倉選手の左ストレートが炸裂
- 2.17. ラスト1分の打ち合い
- 2.18. 試合の総評:斎藤選手の判定勝ちに文句なし
- 3.【試合後】 RIZIN.25の斎藤裕 vs 朝倉未来
- 4.【予想の当たり外れ】 RIZIN.25の斎藤裕 vs 朝倉未来
- おわりに
1.【試合前】 RIZIN.25の斎藤裕 vs 朝倉未来
まずは試合前の様子を振り返ってみましょう。
1.1. 記者会見で斎藤裕選手の不思議オーラが漂う
今となっては斎藤裕選手の戦略だったのかな…と思わせられたりもするんですが、こちらの記者会見では斎藤選手の『よくわからないオーラ』が爆発しています。
朝倉未来選手が、
- 「2月ぶりの試合なので、すごく強くなってるオレを見える」
- 「オレがベルトにふさわしい」
- 「オレの相手ではない」
- 「勝敗を分けるほど競ることはない」
などの発言をしますが、斎藤裕選手の顔を見る限り、まったく意に介していません。表情が全然変わらないんですね。
まばたきも少ないので緊張感もないように見えますし、腕組みのような心理的な防御をみせる仕草もしません。いい姿勢のまま、「朝倉選手は強くていい選手なので、頑張って試合に勝ってタイトルを取りたいと思います」というような受け答えを淡々としていきます。
なにこれ、これが修斗世界王者の風格ってやつなのでしょうか。
1.2. 「斎藤選手は特化したものがないので、なにも怖くない」
こちらの動画では、朝倉未来選手が「斎藤選手は、全体的にそつなくやれる選手ですけど、特化したものがないのでなにも怖くない」という発言を残しています。
対して斎藤裕選手は「朝倉選手は強い選手、頑張って勝ちたいと思います」と。
インタビュアーがツッコんで「朝倉未来選手の発言でイラっとしたこととかは?」と聞いても、「特にないです。そういう感じなんだろうなと思っていたんで」と、笑顔で受け流します。(ここでは無表情から笑顔になっています)
1.3. 煽りPVから分かる修斗王者のプレッシャー
朝倉選手の発言や、インタビュアーの質問などを飄々と受け流していく斎藤裕選手ですが、こちらの煽りPVを見ると背負っているものの大きさが伺えます↓
「自分が負けたら修斗が弱くみられる」
これは相当なプレッシャーに違いありません。試合後の涙の理由の1つが、このプレッシャーからの解放かもしれませんね。
1.4. 斎藤裕、YouTubeを始める
2020年10月31日、斎藤裕選手はYouTubeを始めます。
この動画でようやく「あ、斎藤選手ってこんなん人なんや」というのが分かり始めました。気のいいお兄さん、という感じです。
1.5. 朝倉未来、サブチャンネルで批判する
2021年11月6日の朝倉選手のサブチャンネルの動画内で、斎藤選手を批判しておりました。(自覚はないだろうけど)
「裏ではグチグチいうタイプ」というのが完全なるブーメランになっております。このような発言をしてしまったことを推測するに、たぶん朝倉選手は肉体的にも精神的にも追い詰められていたのでしょう。
減量というストレスがあるのはもちろんのこと、はじめて修斗の現役王者と戦うわけですから精神にダメージがくるのも当然です。朝倉選手はRIZIN7連勝といっても、いままでの相手は現役のタイトルホルダーではありませんでした。元修斗王者とは戦ったことはあるけれど、現役の修斗王者と戦うのは初めてなのです。
「あなたに実績がない」というような発言をこの動画以外でも繰り返していますが、それは自分に言い聞かせるためだったのかもしれません。
1.6. 朝倉未来選手の公開練習
試合10日前に、朝倉未来選手の公開練習がRIZINより公開されました。
こちらの動画で朝倉未来選手は、「斎藤の対策とかは一切していない。レベルが違うと思ってるんで。全部オレの方が強い。」と発言しています。(16分15秒あたり)
と言いつつ、そのあとすぐに「斎藤選手の直近の3試合の動画は10回ずつみている」とも言っております。(私もみたい!ネット上に公開されてない動画なので、格闘関係者しか手に入らないやつなんですかね。)
あと、22分20秒あたりで「右のパンチがノーモーションで威力がある」とも評しております。
1.7. 斎藤裕選手の公開練習
同じく試合10日前に、斎藤裕選手の公開練習がRIZINより公開されました。
インタビュアーの「対戦相手より明らかに優っていると自信を持って言えるところははどこでしょう?」との質問に対して、斎藤選手は「根性です」と即答しています。(18分20秒あたり)
この動画を見た当初は「ありきたりな言葉だなー」と思っていましたが、「まさにその言葉通りだった」ということが、試合後に分かりました。最後まで攻め続けた姿勢、まさに『根性』です。
1.8. RIZINフェザー級タイトルマッチを100倍楽しむための動画
2020年11月16日より、RIZINからフェザー級タイトルマッチを100倍楽しむための動画が公開されました。(合計3本)
「斎藤選手はどういうイメージですか?」という質問に対して、榊原さんはこのような発言をしています。(4分20秒あたり)
「正直、あんまりよくわかんないです」とのこと笑。
14分25秒あたりで、8月の斎藤裕と摩嶋一整の試合について榊原さんはこんなことを言っています。
「摩嶋選手が勝つと思ってたんですよ。真島選手はもうある意味、日本のフェザー級の中ではキャリアとして抜けてて、もう次はUFCって言われてた選手ですから。そこに勝ったのは斎藤選手は大きいと思いますよ。」とのこと。
(話は変わりますが、2021年3月21日に行われたRIZIN.27で摩嶋一整選手とクレベル・コイケ選手が戦いました。結果はクレベル・コイケ選手が三角絞めで勝利。摩嶋選手はRIZINで2連敗となってしまいました。クレベル選手、強いです。)
さて、こちらの動画の見どころはリオン武選手の勝敗予想ですね。リオン武選手は斎藤裕選手とも朝倉未来選手とも戦ったことがある選手です。
ではリオン武選手の勝敗予想はどうかというと…「どちらが強いというわけではなく、相性の問題で全財産を賭けるなら朝倉未来選手」とのこと。賭けなくてヨカッタ。
リオン武選手だけではなく、格闘家の8割以上が朝倉未来選手が勝つと予想していたと思います(そういう動画が多かったです)。株とかと一緒で、プロの予想ってあてになんねーな、と個人的には思ってしまいました。
あと14分20秒くらいから格闘専門誌『ゴング格闘技』編集長の松山郷(まつやまごう)さんがの話がおもしろいです。
朝倉未来のストロングポイントはなにか?と尋ねられて、こう答えています。
- 打撃
- 強い腰
- 底をまだ見せていない
とのこと。
そして斎藤裕のストロングポイントはなにか?と尋ねられると「MMAファイターとして強い(総合力がある)」とのことです。そんな斎藤選手が、朝倉未来選手のいままで見れなかった姿を引き出すのではないか、と予想しているのですが、まさにその通りになりましたね。
- 打撃→3Rの最後の打ち合いでは斎藤裕選手の方が数を当てている(ダメージの度合いは不明)
- 強い腰→自身でも強い腰と豪語している朝倉選手から、綺麗に2回もテイクダウンを取る
- 底をまだ見せていない→そこまで底がなかった。あくまで『日本では強い選手』ということが判明してしまった
2.【実際の試合】 RIZIN.25の斎藤裕 vs 朝倉未来
では試合を振り返ってみましょう。
2.1. 斎藤選手がカウンターに合わせる
2分49秒あたりで、カウンターの得意な朝倉未来選手に対して、まず先に斎藤裕選手がカウンターを合わせます。「え?朝倉選手が先にカウンターをもらうだと!?」という衝撃がありました。
2.2. 朝倉選手の三日月蹴りが入ったかも
3分あたりで、朝倉選手の三日月蹴りが入ったように見えます。三日月蹴りが入った後に手で弾いてるように見えるので、ダメージがあってもおかしくありません。ただ斎藤選手は、ダメージがあるような素振りはまったく見せていません。ダメージがないのか、それとも斎藤選手のうまさなのか。
(RIZIN CONFESSIONS #59で斎藤選手はこの三日月蹴りに対して「あまりダメージはない」と話しています。13分42秒あたり)
2.3. 朝倉選手の蹴りがもろに股間に入る
3分19秒あたりで、 朝倉選手の蹴りが、斉藤選手の股間にもろに入ります。男なら見ているだけで顔が歪みます。
ここでストップがかけられます。また、朝倉選手に注意が与えられます。
8分12秒くらいから試合が再開されます。
(RIZIN CONFESSIONS #59で「竿の方ですか?」「玉の方でしたね」という笑えるやりとりがあります。13分57秒あたり)
2.4. 斎藤選手のテイクダウン失敗
10分35秒あたりで、斎藤選手がテイクダウンを狙います。が、失敗しています。2R、3Rでのテイクダウン成功を考えますと、この1Rのテイクダウンでなにかをつかんだのかもしれません。
(RIZIN CONFESSIONS #59によると、石渡さんとの対策で、流れを変えるためにもテイクダウンをカットに使うことにしていたと語っています)
2.5. 斎藤選手のコーナーへの押し込み(1R終了)
1Rの最後、掴み合いになり、朝倉選手が斎藤選手をコーナーへ押し込みます。セコンドについている朝倉海選手も「押し込んでいいよ」と声を出しています。
朝倉選手が斎藤選手をコーナーに押し込んだかと思いきや、斎藤選手が体を回転させ朝倉選手をコーナーに押し込む形になりました。うまい。
そして1R終了のゴングへ。
2.6. 斎藤選手の蹴りが朝倉選手の股間に入る
2R開始早々、今度は斎藤選手の蹴りが朝倉選手の股間に入ります。こちらはもろに入ったというよりは、軽く入った感じです。
2.7. 斎藤選手の連打からのハイキックからの連打
13分34秒あたりから、斎藤選手の攻撃が始まります。クリーンヒットはありませんが見応えがあります。そして朝倉選手をコーナーに追い詰めてのハイキック。朝倉選手、しっかりと防御します。
ここで一息つくかと思いきや、斎藤選手がまた攻めます。
この後、斎藤選手は朝倉選手の足に引っ掛かり、スリップします。よく見るとスリップだと分かりますが、「ダウンだ!」と思った人も多いはず。
踏み込んだ斎藤選手の左足が、朝倉選手の右足に引っかかっています。
体制を崩します。
2.8. 斎藤選手がテイクダウンを決める
14分5秒あたりで、斎藤選手が朝倉選手の左のローキックを手で掴み、そこからテイクダウンを成功させます。腰が強くテイクダウンをされない朝倉選手が、こんなにも綺麗に倒されるのを見て驚いた人も多いはずです。
2.9. 朝倉選手が場外退避とロープ掴みで警告をもらう
15分41秒、斎藤選手が攻めて朝倉選手をコーナーに追い込みます。倒されまいとした朝倉選手が、ロープをつかんでしまいます。それが原因となり、ブレイク後に朝倉選手は場外退避とロープづかみで警告をもらいます。
2.10. 斎藤選手の強烈なミドルキックが出る
17分14秒あたりで、朝倉選手の左ストレートを避け後に、斎藤選手のミドルキックが炸裂します。朝倉選手はたぶん手でガードしていますが、手が使い物にならなくなりそうなくらいの威力を感じます。
2.11. 斎藤選手のカウンターが決まる
17分35秒あたりで、またしても斎藤選手が朝倉選手相手にきれいにカウンターを取ります。
2.12. 朝倉選手のカウンターが入ってる?
2Rの最後、角度的に分からないのですが、朝倉選手のカウンターが決まっているように見えます。見ようによっては、斎藤選手の左フックが決まっているようにも見えなくはない…。ちょっとここは分かりません。
で、ここで2Rが終了します。
(RIZIN CONFESSIONS #59によると、2R終わった時点で、朝倉選手のセコンドは「勝ってる」と言っていたそうです。17分30秒あたり)
2.13. 斎藤選手のミドルキックが脇腹にめり込む
20分34秒あたりで、斎藤選手のミドルキックが朝倉選手の脇腹に突き刺さります。これは痛そう。
でも朝倉選手はまったくダメージを受けたような素振りは見せません。脇腹が鉄でできてるんでしょうか。
2.14. 斎藤選手が2度目のテイクダウンに成功
21分31秒あたりで、斎藤選手がこの試合で2度目のテイクダウンを成功させます。
しかし、特に動きがなくブレイクがかかります。ちなみにこのブレイクについて、解説者としてきていた太田忍選手が「これでもブレイクされちゃうんだ」みたいな発言をしています。(この動画では解説者の声がないのですが)
確かに、場所を移動させての再開でもよかったはずなのです。レフェリーはそう判断はしませんでした。
1度目ならず2度もテイクダウンを成功させたのにも関わらず、簡単にブレイクされてしまったことから、「この試合は朝倉選手有利になるよう、すぐにブレイクさせるようにRIZINが仕向けているのでは?」という声があったりします。
2.15. 斎藤選手のミドルキックがまたしても炸裂
22分57秒あたりで、またしても斎藤選手のミドルキックが朝倉選手の左の脇腹を襲います。
2.16. 朝倉選手の左ストレートが炸裂
「これが朝倉未来の左ストレートや!」という感じの、凄まじくキレのあるパンチが斎藤選手の顔面にヒットします。斎藤選手は下がりながらパンチを受けたため、バランスを崩します。
2.17. ラスト1分の打ち合い
この試合でもっとも見どころのあるのが3Rのラスト1分です。ここでも斎藤選手から攻めていきます。
この撃ち合いの最後で、斎藤選手はバランスを崩し手をついてしまいます。これをダウンという人もいますが、スローで見てみると、斎藤選手は朝倉選手のパンチを避けて、胸で受けております。斎藤選手本人も、「胸で受けてバランスを崩してしまった」という発言を、RIZIN CONFESSIONS #59インタビュー動画で語っております。(19分あたり)
2.18. 試合の総評:斎藤選手の判定勝ちに文句なし
この試合を見ていたとき、「まぁ普通に斎藤選手の判定勝ちでしょ」と思っていました。結果もそうなりました。(その時はRIZINルールを知りませんでしたが)
「朝倉選手の勝ちだ!」と主張する人も多くいます。まぁ確かに、斎藤選手の顔を見たら、鼻が折れており、どうみてもダメージをたくさん受けた感じですもんね。顔のダメージ判定のみを勝利の条件とするならば、朝倉選手の勝ちでしょう。でも、ダメージ判定って分かりづらいですからね。どうしても体の表面の傷などに目がいってしまいます。
- 鼻が高い人の方が、鼻が低い人より鼻が折れやすい
- 肌の色が白い人の方が、肌の色が黒い人より肌が赤くなって目立ちやすい
などなど、ダメージの目立ちやすさってあるんですよね。というわけで、素人ではなくジャッジの判断に委ねるべきなのです。
3.【試合後】 RIZIN.25の斎藤裕 vs 朝倉未来
試合後を振り返ってみましょう。
3.1. 朝倉未来選手への低評価
試合後、朝倉未来選手がYouTubeに動画をアップしました。残念ながら言い訳をたらたら言う動画でして、自身の株を大きく下げるものとなりました↓
- 斎藤裕選手は強かった
- 自分は世界を目指せるレベルではなかった
と、潔く認めてほしかったですね。
また向こうはリスクなくて自分はリスクがあった試合だ、みたいな発言もよくなかったですね。斎藤選手は修斗の世界王者なのですから。リスク大ありです。
3.2. 斎藤選手は自身のYouTube動画で株を上げる
斎藤選手も試合翌日の動画をアップします。「あ、素の斎藤裕ってこんな人なんや」というのが分かる動画かと思います。今までの動画ではあまり見ることがなかった嬉しそうな顔が映されています。
試合について聞かれると、
- 朝倉選手は強かった
- おさえるところはおさえていたので勝てた
- テイクダウンが印象に良かったのかも
と、相手を否定するわけでもなく、自分を持ち上げるわけでもなく、謙虚な姿勢を見せてくれます。
試合後2本目の動画では、「なぜ叩かれるかもしれないこのタイミングでYouTubeを始めたのか?」という質問について、斎藤選手が答えています。
「僕はこの三人ならいけると思ったからです」
って、かっこよすぎん?
3.3. RIZIN25の公式動画
RIZIN公式動画も見てみましょう。
*【RIZIN.25の激闘終わる!!】試合直後を捉えた貴重映像を是非ご覧ください。↓
グローブを外しながら、テレビに映る斉藤選手の勝利者マイクを黙って見続ける朝倉選手の姿がかっこいいです。試合に負けたというのにこのクールさ、やっぱり朝倉選手は只者じゃないです。人気があるのも納得です。
*【番組】RIZIN CONFESSIONS #59↓
こちらの動画で、朝倉選手は
- 「すごい対策を立ててきた」
- 「打たれ強い」
- 「パンチ力ある」
- 「パワーもすごいある」
と、斎藤選手を評しております。
*【RIZINトーク】第2弾!ゲストは初代RIZINフェザー級チャンピオン斎藤裕!激戦の全てをお聞きしました!↓
こちらの動画では、斎藤裕選手が格闘技をやるようになったきっかけなどが語られております。簡単に箇条書きします↓
- 中学3年生の時に、ボブ・サップ対アーネスト・ホーストの試合で格闘技の魅力を知る
- 試合を見た後、ビデオ屋さんで「ここからここまで」と格闘技ビデオを借りまくる
- 小・中は野球部で、高校から空手を始める(レスリング部があればレスリングをしたかった)
- プロになった半年後に3.11があり、そこから本気になる
- 私生活はだらしなく片付けができない
3.4. シバターの朝倉未来への動画3本
シバターさんというユーチューバーがこんな動画をアップしていました↓
前半は朝倉未来選手をバカにしていて不快なのですが、中盤から徐々に格闘技への熱い思いが爆発しています。朝倉未来選手に「お前は井の中の蛙」と、顔出しして堂々と言える人はシバターさんくらいなのではないでしょうか。シバターさんが録画を止めるときのあの表情が、なんとも言えない。
シバターさんの2本目の動画です↓
こちらの動画、普通にいいこと言ってます。「もう1ラウンド戦えた、なんてのはおかしい。3Rで戦うというルールなんだからさ。3Rで力を出しきれなかったら、それは実力不足なんだからさ」というようなことを動画内で語っています。
シバターさんの3本目の動画です↓
こちらの動画でも同じようなことを言っております。
4.【予想の当たり外れ】 RIZIN.25の斎藤裕 vs 朝倉未来
続いて、YouTubeにあるRIZIN.25の斎藤裕 vs 朝倉未来のファイトレビュー動画で、個人的に好きなものをまとめてみました。私がチェックした動画ですと、8割の人が朝倉未来勝利を予想しておりました。
4.1. 岡田遼選手のファイトレビュー
多くの方が朝倉未来勝利を予想している中、斎藤選手の勝利を予想していたのが、岡田遼選手です。
11分35秒あたりで「斉藤さんが勝ちます」と言い切ってます。
その理由はと言いますと、
- 朝倉選手がいくら強いと言っても、勝ち続けることは難しい
- 斎藤選手は凄まじい選手と戦ってきているから、そこの経験値が出てくる
- その経験値が、競る試合で生きてくる
とのことです。
それで、斎藤選手の3-0の判定勝利、もしくは3RKOとの予想を岡田遼選手はしています。
ばっちり当たってる…。すごい。
試合後のファイトレビューも素晴らしいです↓
1Rの斎藤選手の最初のカウンターは「超高等技術」と評しております。
試合の話以外にも「コンフォートゾーン」の話も出てきておもしろいです。コンフォートゾーンについてガッツリ学びたい方は、アンダース・エリクソンさんのこちらの本がオススメです↓
話を試合に戻しますと、「朝倉選手があんなにハイキックを空振りしたところみたことがない」と、この試合では斎藤選手の距離感が抜群に上手かったとのことです。たしかに朝倉選手のハイキックは何度も空を切っていました。
いやー、勉強になるファイトレビューでした。
4.2. FamilytimeFT・格闘キャストのファイトレビュー
予想は外していますが、FamilytimeFT・格闘キャストさんの勝敗予測も勉強になります。
この動画で朝倉未来選手が勝利する理由を簡単にまとめますと、
- 斎藤選手が攻めてくるスタイルなので、カウンタースタイルの朝倉選手としては戦いやすいから
とのことです。
では、斎藤裕選手がどうやったら勝てるかというと、
- カウンターを避けるため、中に入らず外で足を狙う
- 中に入ってパンチを当てたいなら、綺麗に入るとカウンターを狙われるので、ごちゃごちゃしながら中に入る
とのことです。
まさにこの通りの戦い方をしたのではないでしょうか。蹴りが多かったですし、パンチを当てるときはごちゃごちゃした印象を受けました。
長いですが、試合後の動画もあります↓
4.3. 前田日明のファイトレビュー
前田日明さんのファイトレビューも勉強になります。
今回の試合で『朝倉未来の倒し方』が露呈してしまったと言っております。無敵かと思われた朝倉未来選手の突破口を、斎藤裕選手サイドが見つけてしまったのですね。
また、「レフェリーがブレイクしたけれど、あれがブレイクじゃなくて中央に戻されてスタートだったらどうなるのか?ということも考えなくてはならない。」と、指摘しています。
4.4. 桜井速人のファイトレビュー
桜井速人さんの予想も面白いです。
- 勝ち癖がついている朝倉選手は強い。そんな朝倉選手に勝つためには斎藤選手は空気を読んじゃダメだ
とのことです。
当たってますね。会見から朝倉選手のペースに付き合わず、「え?斎藤選手ってどんな人なん?」と不思議なオーラを出していました。試合後のインタビューやYouTube動画から、斎藤選手は「普通に気のいいお兄ちゃんキャラ」ということが分かり、試合前のキャラは演じていたことが分かりました。
試合の実況もしています↓
- スリップダウン気味だし、斎藤選手がすぐに前に出ているからこれはダウンではない
- となると、競った試合だと最後は結局テイクダウンの数で決まる
- あと斎藤選手のほうがいろんな攻撃を見せた
と、判定が出る前から、「まさにその通りでした!」という解説をしています。すごい。
4.5. MMA言語化挑戦中のファイトレビュー
MMA言語化挑戦中さんの動画も勉強になります。
*朝倉未来vs斎藤裕の見所
「この試合のポイントは1つだと思います。斎藤選手が朝倉選手の打撃のプレッシャーに立ち向かえるかどうか。これに尽きる」とのことです。
なぜかというと、
- ほとんどの選手は朝倉選手の打撃のプレッシャーに追い込まれて、じりじりと下がらされて、コーナーに追い詰められる
- 下げられた選手が、リングの中央に戻るために強引に前に出たところを、朝倉選手が得意なカウンター
というのが朝倉選手の必勝パターンだからです。
だから『下がらずにリング中央を取れるかどうかがポイントになる』と言うわけです。勉強になります!
試合後の感想の動画↓
朝倉選手の最後のタックルについて、「攻めのタックルとみるか、打撃を避けての逃げのタックルと見るか、ジャッジがどう見るかわからない」とのことです。逃げのタックルと考えるジャッジもいるのですね〜。勉強になります。
おわりに
以上、朝倉未来選手と斎藤裕選手の試合を振り返ってみました。いやーなんにせよ、最高の試合でしたね。20回くらい見てますわ。
斎藤選手のテイクダウン、3Rの朝倉選手のカウンター、そして最後の2人の打ち合い、何度見ても痺れます。
フェザー級のトーナメントが開催されれば、また2人が戦うこともあるでしょう。できれば決勝でやり合ってほしい…(クレベル選手がきそうだけど笑)
参考までに。それでは!
コメント