朝倉未来選手は格闘技エリートなのではないか?【路上の伝説を読んで】

朝倉未来
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路上の伝説という異名を持つ朝倉未来選手。

そんな異名を聞いたので、「素人なのに喧嘩がめちゃくちゃ強い人なんだろうな」と思っていました。それに何年かおきにそういう人って出てくるじゃないですか?格闘技経験がないけどめちゃくちゃ強くて、格闘技の道に入ったらすぐにプロ、みたいな。朝倉未来選手もそういう系の人だと思っていました。

で、なんとなく気になって朝倉選手の著書『路上の伝説』を読んでみると、まぁ衝撃的な内容が書いてありました。だって小学生の時から空手やってたんですもん。

1. 朝倉未来選手はただの格闘技エリートなのではないか?

以下にもう少し具体的に書いていきます。

1.1. 生まれつき身体能力が高かった

朝倉未来選手は生まれつき身体能力が高かったようでして、幼稚園のころに

  • マラソン大会に出ると常に1位
  • 鉄棒をすると、周りの子が逆上がり1回できたら立派だというのに、10回くらいぐるぐると逆上がりができた
  • 園児同士で相撲を取ると、相手をぶん投げて骨折させる

などのエピソードを残しています。

そんな自分の能力を知り、「つよくなりたい」と思ったそうな。

1.2. 小学生から空手を始める

小学2年生のときに「強くなりたい」と父親にいい、空手を始めることになりました。寸止めの伝統空手ではなく、フルコンタクトの空手です。

さて問題です。朝倉未来選手は、空手をどのくらい続けたでしょうか?



正解を本より引用します。

弟は3年くらいで辞めてしまうのだが、結局俺は、惰性で中学3年生まで続けることになる。p21

めちゃくちゃ長い期間やってますやん。7〜8年間くらいやってますやん。

1.3. 空手を熱心にする

空手を始めた朝倉未来選手は、道場には週に3、4回通い、合宿にも参加するようになります。この頃の練習時間は『現在のプロ格闘家としての練習時間よりも長かった』そうです笑

そしてこのスパルタ空手に影響された父親が家でもトレーニングを課すようになり、学校から帰ると、

  • 腕立て伏せ200回
  • スクワット500回

を、やらされていたそうな。これが終わるまでは友達とは遊べなかったそうです。

1.4. 小4から相撲を習い始める

小学4年生になると、空手に加えて相撲を習い始めます。

相撲には週2、3日は通うことになった。空手に通っていたことを合わせると、1週間毎日格闘技をしていたことになる。p29

格闘技エリートですよね…?

1.5. モチベーションを保てなくて格闘技をやめて喧嘩の世界へ

そんな格闘技満載の人生ですが、徐々にモチベーションが保てなくなります。

  • 空手って本当に強いのかな?ボクシングの方が強いんじゃね?街の喧嘩だと顔面を殴られるのに、空手だと顔面は殴っちゃダメじゃん(子供の空手は顔面の攻撃はできない)
  • 太るのムリ。太れない人間は相撲ムリ。

などの葛藤があり、相撲は中学生に上がるときに辞め、空手は週4通が週2に減ります。そしてなんでもできる喧嘩の楽しさを知ってからは、空手をやめることになります。

喧嘩の楽しさを知った俺は、すぐに空手をやめることになった。p33

格闘技で培った技術やらを実践で試し、そして路上の伝説と呼ばれるようになったわけです。

おわりに:朝倉未来選手が路上で強いのって当たり前じゃね?

『路上の伝説』を読むと分かる通り、朝倉未来選手は格闘技を長い期間習っています。格闘技を何年も習っていた人が喧嘩が強いのって当たり前、というか格闘技を習ってた人が喧嘩をそうやすやすとやっていいものなのですかねぇ…という疑問が浮かんだりします。

空手は武道で、相撲は国技。たぶんですが師範とかに「格闘技を習ってるから同年代よりは強いのは当たり前。だからその力を喧嘩なんかに使うな。」と教わるような気がするんですよね。

私の勝手なイメージで、朝倉未来選手は小さい頃から格闘技もなんも習ってないのに喧嘩がめちゃくちゃ強くて、なんなら格闘技経験者にも喧嘩で勝っちゃうから『路上の伝説』と呼ばれているのだと思っていました。

でも全然違いました。ガッツリ空手を習っていて、それに加えて相撲も習っているような人だったのです。そりゃ強いわ…。そんだけ強けりゃ1個上くらいの先輩にもビビらなくて済むから、敬語を使わなくてもOKという考えになりそうです。

ちなみに、本書の中盤あたりで「自分が最強だ」と思っていた朝倉選手が、それが勘違いだったということに気がつかされた話が書かれています。

豊橋の総合格闘技を教えている禅道会豊橋道場に体験にいったとき、朝倉選手はそこの支部長にボコボコにやられてしまいます。寝技に対応できなかったからです。そこで30回くらい締め上げられたそうな。

自信を打ち砕かれた。 目の前の人は、一見すると、不良でも何でもない、普通の真面目な人だ。でも、もし路上で喧嘩になったのなら、こんな人に寝技でやられていたんじゃないか?俺は自分のことを最強だと思っていたけれど、実は最強じゃなかったのか?俺は負けていたかもしれなかったのか? p115

寝技未経験の人が、寝技経験者に寝技に持ち込まれたら負けます。当たり前です。それと同じように、格闘技未経験のヤンキーは、格闘技経験者のヤンキーに負けます。

格闘技経験者のヤンキーってズルくない?と思うのは、私だけではないはずです。格闘技じゃなくても、習い事を真面目にやってたヤンキーって、『ヤンキー』の言葉からかけ離れてる気がするんですよね。

まぁなんにせよ、格闘技経験者が格闘技経験のあるヤンキーを倒して「路上の伝説」と呼ばれるようになったのか、それとも格闘技経験者が格闘技未経験のヤンキーを倒して「路上の伝説」と呼ばれるようになったのか…気になるところです。

『路上の伝説(格闘技経験者が格闘技を習ったことのないヤンキーをしばいてみた)』だったら、なんかちょっと違う気がするんですよね笑。ということで、『路上の伝説』を読んでみての感想を書いてみました。参考までに。それでは!

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